
多くの業者は「既存の彫刻文字を機械で削り」「新しい文字も機械で彫ります」つまり最初から最後まで「人間の手が全く入らない事務的なハンコ」になってしまい、これでは先代から譲り受けた大切な印鑑が台無しです。
事実、「手彫りです」と記載しているサイトは山ほどありますが、ここまでの作業手順を開示し、かつ、完成した印鑑に証拠として付けているのは、おそらく当店だけだと思います。 私は全ての工程を人の手によって築き上げるからこそ、先代の魂があなたに受け継がれるのだと思います。
一般的には篆書体(お札に印刷してあるハンコの書体)を用いる事が多いですが、先代の印影が新篆書体の雰囲気でしたらそれに合わせてもいいと思いますよ。
書体選びは迷うものですから当店では二つの印影イメージをご覧いただいています。 あなたのお好みの書体をお選びになってはいかがでしょうか。
銀行印としてでしたら、篆書体か新篆書体はいかがでしょうか? タテヨコのバランスもあなたのお好みで素敵な印影になると思いますよ。
認印としてお考えでしたら、判読しやすい古印体や隷書体のタテ形がお薦めです。 二つの印影イメージを比較対照できるので安心ですよ。
当店では二案書かせていただきますので、書体やバランスによっての目に映る印象の違いが確認できます。
これによって、よりあなたのお好みのイメージに近い印鑑が期待できます。
※ 2案まで商品価格に含まれていますのでご安心くださいませ。 下記は完成した印鑑にお付けしています。
フルネームで実印をお考えでしたら篆書体とそれをアレンジした新篆書で迷われる方が多いのが事実です。
そこで、2案ご覧いただく事によってスッキリしたお気持ちで、あなたのお好みの書体をお選びいただければ幸いです。
楷書体 古印体
また認印としてお考えの場合は同じタテ形のバランスでもご覧いただくように楷書体と古印体とでは雰囲気が違いますよね・・・
そこで、2案ご覧いただく事であなたのナットクされる書体をお選びいただければと思います。
新篆書体 新篆書体
彫刻文字と書体は決まっているけど、タテ形とヨコ形で迷われた事はないですか?
2案ご覧いいただければ、きっと あなたのイメージに近い印鑑が完成すると思います。
1級印章彫刻技能士・1等印刻師 塩屋 正晴
完成した印鑑を捺印するまで1分30秒程ですが、お時間があればどうぞご覧くださいませ。
前田利家さんを「新篆書体」で書くと下記の通りになります。
当店では この【字入れ作業】を、鏡で反転させ、メールで最終確認していただいています。
彫刻面に文字を書くことが「手彫り印鑑の必須条件」になりますので、確認できるところで購入される事をお薦めいたします。
直径/5文字まで |
象牙材 |
牛角材 |
黒水牛材 |
10.5ミリ丸 | 35000円 | 30000円 | 25000円 |
12ミリ丸 | 40000円 | 35000円 | 30000円 |
13.5ミリ丸 | 45000円 | 40000円 | 35000円 |
15ミリ丸 | 50000円 | 45000円 | 38000円 |
16.5ミリ丸 | 55000円 | 50000円 | 41000円 |
18ミリ丸 | 60000円 | 55000円 | 48000円 |
※現物の写真を確認させていただいた際に金額が前後する場合がございます。
※もちこみ印材(彫刻文字がない場合)は上記の限りではございません。
ハンコの彫り直しについて心配される理由は、殆どの業者は事務的に既存の彫刻文字を機械で削り、新規の文字も機械で彫る事があげられます。
それは 「完成した印鑑に人の気持ちが全く入っていない」からです。 昔は職人さんの心がこもった手仕事でしたが、現在ではレーザーロボットでの流れ作業が主流です。
そこで当店では先代がご使用になっていた大切な印鑑に敬意をこめて「手で丁寧にこすって平らにし」「新規の文字は筆で書き」「彫刻刀で彫らせていただきます。」
つまり、最初から完成に至るまでの全工程が完全手作業ですから安心して彫り直しをお任せください。
ここでは彫刻文字が同じ「令和 花子」さんであっても、目に映る印象が全然違う事を解説をまじえてご覧くださいませ。
ネットでありがちなゴシック体(機械彫り) | 当店の篆書体(手彫り) |
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2級技能士や無資格者によるPCフォントのゴシック体です。「無機質な棒」で構成されるため線の太さが同じでノッペリとした感じになります。 |
線質に抑揚があるのがお解りいただけると思います。このように筆で書く事を意識した仕上げ方により躍動感があり「生きた線」で構成された印鑑になります。 |
ネットでありがちなボッテリとした開運書体(機械彫り) | 当店の新篆書体(手彫り) |
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2級技能士や無資格者による開運印鑑を謳った書体です。PCフォントのゴシック体なのでボテッとした感があります。 |
私が「新篆書体」で彫らせていただく場合は、「篆書体」をベースに考えますので、「線質」と「バランス」を重視します。 |
1級印章彫刻技能士とは厚生労働大臣認定です。(手彫り技術習得者)
2級印章彫刻技能士とは各都道府県知事の認定です。(機械彫り)
無資格者とは上記以外の方です。(機械彫り)
ご注文に関わらず、譲り受けたハンコや使用していない印材のご相談もお受けしています。
機械彫りのハンコの彫り直しをお受けする事も多いです。
落下によりワクの欠けた象牙のハンコを彫り直しさせていただいた事もあります。
無資格者や2級技能士は既存の彫刻文字を機械で削って、さらに新規の文字も機械で彫りますので、結果残念な印鑑になります。
ここでは既存の彫刻文字を機械で削って彫るのと、手でこすって彫るのとでは完成した印影の鮮やかさが全く違う事がご覧いただけます。
最初から最後まで一気に粗い粒子で削るので、彫刻面がザラザラになってしまいます。
また、ワクの輪郭もささくれてしまいます。
「ハンコの彫り直しは良くないのでは・・・」と心配する理由はこの点になります。
最初は粒子の荒いもので、そして徐々に細かなサンドペーパーで表面を確認しながら丁寧にこすっていくので、ツルツルとした光沢感ができます。
人の手で既存の彫刻文字に敬意をこめます。
底が浅く彫りカスが目立ちます。
彫刻刀で一定の深さに丁寧に彫らせていただきます。
彫刻面がザラザラのため墨が染み込んでいます。
最初に荒く削った影響がこの段階で目立つ事になります。
ツルツルした光沢面なので綺麗に拭き取れました。
底が浅いため朱肉が付着しています。
深さが一定なので朱肉は殆ど彫刻文字だけに付着しています。
ワクと文字が同じような太さで不自然です。 また、印影にムラがあります。
通販サイトでありがちな無機質で稚拙なゴシック体です。
せっかく彫り直してもこれでは残念です。
柔らかなで重厚な線質に仕上げましたので綺麗な印影になります。
私は篆書体を基調に真心こめて流麗で生き生きとした感じに彫らせていただきます。
殆どの業者は既存の彫刻文字を事務的に機械で削り、さらに新規の文字も機械で彫り上げますが、これではせっかく先代から譲り受けた印鑑が台無しです。
私は綺麗な印影にするために既存の彫刻文字に心を込めて丁寧に手で真っ平にしてから新しい文字に魂をこめて彫らせていただきます。
仕事の回転率をあげるため本来削らなくても良い部分も機械で削る業者が殆どですが、私は進捗状況を確認しながら必要最小限の部分だけを丁寧に手でこするので安心です。 また、完全手彫り作業ではハンコのワクをドテ状にしますので強度なワクが期待できます。
ハンコの側面と彫刻面の比較です
1級印章彫刻技能士・1等印刻師 塩屋正晴
持ち込みの印材や店頭に陳列してある印材も含めて彫刻面は歪んでいます(平らではございません)
私は綺麗な印影にするため丁寧に手でこすって「真っ平」にしてから、彫刻面に筆で文字を書いて彫刻刀で彫らせていただきます。
上記は当然の事だと思われるかもしれませんが、殆どの業者は機械で削って機械で彫り直す作業手順になります。
下記は私が実際に手で彫り直した事のある印材になります。
印鑑の材質としては最高のものとされています。見た目も美しいく、そのすばらしさから 「印材の王様」といわれ、硬度・弾力性・吸水性は他の印材より優れて、ひび割れや虫食いに強く精密な彫刻に向いています。また、朱肉の付も良く、捺印した時の鮮明度はピカイチです。
ワシントン条約後に象牙にかわる印材として販売されるようになりました。 象牙の硬さにはひけをとりませんし見た目は大変綺麗です。
以前は「オランダ水牛」と呼ばれていましたが、オランダが原産国でもなく、水牛でもないため、近年、「牛角(うしつの)」に名称が統一されました。オーストラリアやウガンダ、ケニア、ナイジェリアなどの陸牛の角から採られる印材で、美しい飴色が特徴です。天然素材のため、同じ牛角でも印材によって色合いのコントラストが違います。より白色に近づくほど高価とされて、特に弾力性に優れ、印材としては黒水牛同様 芯の部分を使用します。
硬く粘りもあるため、印肉のつきのよさに優れます。また、光沢ある美しさからアクセサリーとしても愛用されています。天然素材のため、完全に真っ黒な素材が少なく、薬品で黒く染色した黒水牛が大多数を占めます。芯の通った中心の芯持(しんもち)、という部分は角の先端にあたる部分を使用し、印面側の芯の小さいものがもっとも良質です。
お客様の持ち込み印材で彫らせていただいた事はありますので対応できますが、両印材共、特有の「ミゾ」があるため、その部分に文字が重なると「文字の線が欠ける」場合があります。念のためお伝えまで。
● 柘やその他の木材は技術的には問題ありませんが、新しく購入された方が安価なためです。
● 石材はサンドブラストという吹付の機械を用いて彫る素材のため彫刻刀で彫る事ができません。
● プラスチックも新しくお求めになった方が安価で購入できると思います。
お持ちの印鑑が「何の印材が解らない」「彫り直しできるの?」「キズがあるけど問題ないの?」「ハッキリした金額を知りたい」など気になる事はございませんか? そんな時はご相談フォームから写真を添付していただければお答えさせていただきますよ。 しつこい営業は一切していませんので、ご安心くださいませ。
ご相談の際に金額等にご承知いただければ、下記の手順で一つづつ丁寧に作業させていただきます。
何かご不明な点などございましたらメールでもお電話でもお気軽にご連絡くださいませ。
お持ち込みいただいた印材です
粗目のサンドペーパーで丁寧にこすります。
平らになったか確認するため表面に朱を塗ります。
キメ細かなサンドペーパーで丁寧にこすります。
平らではありますが念のためもう一度表面に朱を塗ります。
綺麗なスジが入っているのがこの印材の特徴のようです。
正直、お問合せいただいた際 「ウニコール? えっ?」 と 思いました。 聞いた事も見たこともなかった印材だったからです。諸先輩方や印材メーカーに問合せても「知らない、聞いたことがない」との事です。初めて彫らせていただきましたが想像していた通り象牙のように硬かったです。
貴重な印材を彫らせていただきましてありがとうございました。
お持ち込みいただいた印材です
サンドペーパーで丁寧にこすります。
何度も円を描くように丁寧にこすります。
平らになったか確認するため表面に朱を塗ります。
もう一息です
彫刻面に「芯」が入っているようです。
こちらのお客様は実店舗にご来店いただきました。 彫らせていただいて感じた事は鯨の歯もウニコール同様に硬かったです。 彫刻刀の刃先の入り方が印材によって微妙に変わるという貴重な経験をさせていただきました。 正に自分の指先が彫刻方の刃先と一体になっているようでした。
彫り直しを承りました
粗目のサンドペーパーで丁寧にこすります。
丁寧にこすります。
彫刻文字が殆どなくなりました。
細かなサンドペーパーでの仕上げです。
これで真っ平になりました。
ワシントン条約で象牙が輸入禁止になりマンモスの牙については、それに代わる印材として多くの業者さんが取扱うようになりました。 彫刻した感触としては、象牙同様に硬い感じです。
※ ちなみに、当店ではマンモスは取り扱ってはいませんが、彫り直しは承っています。
彫り直しとして承りました。
粗目のサンドペーパーで丁寧にこすります。
優しく丁寧にこすります。
彫刻文字が殆どなくなりました。
彫刻面に朱墨を塗って平らになったか確かめます
芯持ちの彫刻面が真っ平であることが確認できました
象牙を含み牛角や黒水牛などの「角系の印材」も「繊維質状」で出来ています。
私はこの繊維をバサバサに荒らすことなく真っ平にするには手でこするしかないと考えています。
その理由は、機械では一気に削るため無駄な長さを失いますが、手で優しくこする事により進捗状況を確認しながら必要最小限の部分に留める事が出来るからです。
今回、ヒビが入っている事をお互い承知で彫り直しさせていただく事になりました。
先ず、粗い目のサンドペーパーで彫刻面を丁寧に平らにこすっていきます。
彫刻面にもキレツが入っているかもしれない事はお伝えはしてあったのですが・・・
平らになった事を確認しましたが、念のため朱を塗ります。
綺麗に平らになりました。これで新しい彫刻文字が書ける準備ができました。
最初お問合せいただいた際に「ヒビが入った印材は薦めできません。もし、彫らせていただけたとしても永くご使用できる保証はできませんよ。」とお伝えはしたのですが、それをご承知いただき承る事になりました。
お客様としてはそれ程思入れのある印材だとお察ししました。写真の通り捺印時に左上に亀裂が入っていたのですが、今回は目立たないように右下にして新しい文字を彫らせていただきました。
先ずは粗い目のサンドペーパーでこすっていきます。
彫刻文字が判読できなくなりましたね。
もう一息です。 ひたすら平らになるように優しく丁寧に丁寧にこすっていきます。
表面に朱を塗ります。 こうする事により平らかどうか解りやすくなります。
平らになりました。(表面の白っぽい部分は芯持ち材の特徴です)
大変年季の入った黒水牛印材でした。新規に承っても極端に差額が生じない事もお伝えしましたが数日後に彫り直しのご注文をいただきました。
この印鑑に対して特別なお気持ちがあるものと感じた次第です。
例えば、お手元のハンコ(持ち込み印鑑も含めて)が「何の印材が解らない」「彫り直しできるの?」「キズがあるけど問題ないの?」その他、色んな事で気になる事はございませんか?
そんな時はご注文にかかわらず、先ずはお気軽に写真を添付していただければお答えいたします。
もちろん、しつこい営業は一切していませんのでご安心下さい。(^-^)
お手数で申し訳ございませんが、下記のように「3つの写真の添付」「印材の直径と長さ(おおよそでけっこうです)」「新規の彫刻文字数」をお教えいただければ、
ハッキリとした金額をお伝えいたします。 その他ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
下記は通常のメールフォームが開きます
まれにメールが届かない場合がありますので、2日経っても、こちらからのお返事がない場合はお電話いただければ幸いです。
全体の写真です |
彫刻部分の写真です |
印材を立てた写真です |
個人情報の観点からお問合せいただいた件については1週間程度経ってもお返事がなかった場合は完了したものと認識して削除させていただきます。
お急ぎの場合でしたら平日の9時〜18時(日・祝はごめんなさい)にお電話いただければ幸いです。
書体、納期、印材等の事やその他ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せくださいませ。