印材には木・動物の角、そして牙など使用されそれぞれの特徴がございます。 ここでは印材としての歴史が長く当店が自身をもってお薦めできるものをご案内いたします。
印鑑の材質としては最高のものとされています。見た目も美しいく、そのすばらしさから 「印材の王様」といわれ、硬度・弾力性・吸水性は他の印材より優れて、ひび割れや虫食いに強く精密な彫刻に向いています。また、朱肉のつきも良く、捺印した時の鮮明度はピカイチです。現在、象牙は「ワシントン条約」において輸出入が禁止されています。日本でも「種の保存法」において象牙取引が禁止されていますが、経済産業省に象牙取り扱い事業者として届け出をすれば販売できます。
オーストラリアに生息する牛の角です。 かつては「オランダ水牛」と呼ばれていましたが、オランダの国で採れるのではなく、今のインドネシア共和国(スマトラ、ジャワ、ボルネオ)で採られたのですが、同国が戦後独立する前にはオランダの領土でありました。当時、オランダ政府の税関を通って来たので、オランダ水牛と云う名が付いて現在に至りましたが、水牛でもないため、近年、「牛角(うしつの)」に名称が統一されました。美しい飴色が特徴です。天然素材のため、同じ牛角でも印材によって色合いのコントラストが違います。また、その外観の美しさから特に女性に人気の高い印材です。
東南アジアに生息する牛の角です。 硬く粘りもあるため、印肉のつきのよさに優れます。また、光沢ある美しさからアクセサリーとしても愛用されています。天然素材のため、完全に真っ黒な素材が少なく、薬品で黒く染色した黒水牛が大多数を占めます。芯の通った中心の芯持(しんもち)、という部分は角の先端にあたる部分を使用し、印面側の芯の小さいものがもっとも良質です。当店では この芯持ちという良質な部分を使用しております。
日本の歴史上もっとも古い印材で木材の中では印材に適しており価格的にも安価で人気のある印材です。これまで「本ツゲ」、「薩摩ツゲ」と呼ばれていた印材で、硬度が高く精密な彫刻がしやすいので日本では古くから櫛(クシ)や将棋の駒などの細工品に使われてきました。国内で柘の産地は鹿児島県が有名で、「薩摩ツゲ」「本ツゲ」と呼ばれていました。
ネットでは宝石印鑑と謳い綺麗な石材やチタンの印鑑、または象牙に変わる印材としてマンモスの牙を販売している業者も多いですが、当店ではプラスチック材も含め取扱いはしていません。
彫刻刀で彫る事ができないからです。つまり手で彫る事ができないので、文字はありきたりなPCフォントで構成されレーザーロボットなどで作られます。
見た目は奇麗ですが欠けやすく特に石材については取扱に注意しないと本体そのものが「割れる」というデメリットがございます。
実際、「購入して1年も経たないのにワクが欠けてしまったのですが、どうすればいいですか?」というお客様もいらっしゃいます。
ワシントン条約で象牙材に規制がかかった時にそれに代わる印材として販売されたものですから「印材としての歴史が浅く」自信を持って販売するまでには至りません。
何千年前の化石を掘り起こしているわけですから、象牙とマンモスの牙が同じ重量であっても密度が全然異なります。
印材として使用できる部分は圧倒的に象牙が上回る事になります。 実際に彫り直しを承った事がありますが、象牙より柔らかな感じがしました。
印鑑は実印、銀行印、認印によってサイズが異なります。当店のホームページでは、直径10.5ミリ丸から16.5ミリ丸を扱っており、印材の長さは全て6センチの物を扱っております。 以下のおすすめサイズはあくまで、一般的なもので、お客様のお好みに合わせて御自由にお選び下さいませ。
尚、◎は当店でよくお選びいただくサイズでございます。
● 実印のおすすめサイズ ※ 一般的に認印・銀行印より大きいサイズがおすすめです。
印面のサイズ |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
16.5ミリ丸 |
18ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
○ |
○ |
○ |
男性むき |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
● 銀行印のおすすめサイズ ※ 認印より大きいサイズをおすすめします。
印面のサイズ |
10.5ミリ丸 |
12ミリ丸 |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
男性むき |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
● 認印のおすすめサイズ ※ 職場で使用する場合、上司の物より小さくされる傾向がございます。
印面のサイズ |
10.5ミリ丸 |
12ミリ丸 |
13.5ミリ丸 |
15ミリ丸 |
---|---|---|---|---|
女性むき |
◎ |
○ |
○ |
○ |
男性むき |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
最初に、あなたのイメージに近づけるために 【手下書き】 をご確認していただき、それをご納得いただいたうえで、【字入れ】(印材に文字を書いたもの)を鏡で反転させ最終確認していただきます。
これらを作業工程書にして完成した印鑑にお付けいたします。つまり正真正銘の完全手彫り印鑑をお約束できます。
はじめて印鑑がご入用になった際は、印材・サイズ・書体・納期などご不明な点が色々あると思います。
そういう場合はご注文に関わらず、まずはお気軽にご相談くださいませ。 もちろん、しつこい営業は一切していませんのでご安心ください。
※ 個人情報の観点からお問合せいただいた件は、7日程度経過してもお返事がなかった場合は完了したものと認識しメールは削除しています。
塩屋印房 厚生労働大臣認定(057-14-2)・1級技能士印章店 石川県金沢市大額2丁目224番地2 【営業時間】 9:00〜18:00(日・祝 休業)
【ご注意ください】
ネットでは2級技能士や無資格者が「手彫り、手仕上げ印鑑」と表示して「開運印鑑」を販売されている業者が多いですが、この殆どがPCフォントで構成された流れ作業の印鑑です。
ちなみに「開運体や吉相体」はPCが存在しない時代に1級印章彫刻技能士の諸先輩方が技を競い合うために開発した書体であり、完全手彫りで生きた文字である事が前提条件になります。
あなたの大切な印鑑は伝統的な手彫り技法によって完遂できる国家認定・1級印章彫刻技能士の店をお薦めいたします。