ここでは印鑑の掃除や普段のご使用方法についてご説明させていただきます。
何でもそうですがハンコも買った時の状態のままで末永くご使用になりたいものです。
面倒な点もあるかもしれませんが、ちょっと気をつけるだけで持ちは全然違いますので、
よかったらご覧ください。
下記は私が実際にしている事ですが、行ったことについての損害については責任は持てませんので、くれぐれも自己責任でお願いいたします。
象牙について
乾燥による問題は特にございませんが、極端に温度変化の激しい場所などの保管はご注意ください。
本体に付着した多少の汚れは柔らかな消しゴム(※砂消しは不可)で軽く擦るか、歯磨き粉(チューブ式で小豆大程度)を布につけて拭き取れば良いと思います。
また、彫刻面の汚れや朱肉のカスが気になる場合、使い古した歯ブラシで十分ですから軽くブラッシングします。この時、墨は消えてしまいますが捺印には問題ありません。
印艦を落とさないようにご注意下さいませ。
※極端な温度変化に注意しましょう
牛角について
黒水牛同様、乾燥に弱いので特に冬場の空気が乾燥したり暖房器具の近くに置かないようにご注意願います。(ひび割れの原因になります)
たまにオリーブオイル(天然オイル)を印面に数滴落とし軽く拭き取ってよごれをとって下さい。 椿油を布に数的たらし本体を拭くとつやがでますよ。
印艦を落とさないようにご注意下さいませ。
※乾燥に注意なさって下さい
黒水牛について
朱肉には比較的相性が良いですが、乾燥に弱くヒビ割れすることがあります。
また、以前は水牛の角を食べてしまう虫がいるので防虫材と一緒に保管していた事も聞きましたが、印鑑ケースに入れてご使用いただければ問題ないと思います。
牛角同様に椿油を布に数的たらし本体を拭くとつやがでますよ。
印艦を落とさないようにご注意下さいませ。
※乾燥に注意なさって下さい
柘について
朱肉には油質が含まれていますので長年使っていると染み込んでワクがもろくなりがちです。
ご使用の度に柔らかい布・ティッシュなどで印面についた朱肉を拭取る事をお奨め致します。
印艦を落とさないようにご注意下さいませ。
※捺印後のよごれは早めに拭き取って下さい
1、捺印後は朱肉をきれいに拭き取りましょう。
2、必ず印鑑ケースに入れて常温で保管しましょう。
3、ケースから取り出す際は、落とさないようにしましょう。
(※ワクが破損する場合があります。)
たまには印面をブラッシング
使いふるしでいらなくなった歯ブラシで充分ですから、たまには印面(朱肉のつける部分)を軽くブラッシングしてみて下さい。(強くゴシ・ゴシは禁物)
中に詰まった朱肉やカスがきれいに落とせます。 仕上げは布で拭き取ります。
使用後は朱肉を拭き取りケースに入れて保管なさって下さい
上記印鑑の素材は天然の物ですので、それぞれ特徴はございますが、永くご使用いただくためには使用後は朱肉を拭き取りその印鑑の大きさにあったケースに入れて保管して頂ければ、特に実印は使用頻度が他の物(銀行印・認印)よりも少ない分、一生ご使用できると思います。 案外ケースに入れずにタンスや引き出しの中にほったらがしになさっている方が多いようです。
重ねてお伝えしますが、御印鑑を損傷から保護する意味でもケースには入れて下さい。
象牙印鑑でしたら次世代もご使用できるかもしれません。
普段のご使用について
一般の方は印鑑を捺印される時に、「ガン、ガン」たたくように朱肉に印鑑をつけ捺すときに「ちょん」と軽く 紙面に押し付けますが、これは逆です。朱肉をつける時は軽く「トン、トン」とつけて、捺印時に少し力をいれ「ギュッ」と捺した方が良いです。 その理由はあまり力を入れすぎると、朱肉に含まれる余分な油(朱肉の原料)が浮き出でて印面の隙間に詰まるからです。 また、これが乾燥すると「カチ・カチ」になってしまい 更にそれを繰り返すと「カチ・カチ」がいくつもの層になって(メヅマリ)となり綺麗に捺印できなくなるだけでなく 場合によっては朱肉による油が原因で柘材はワクがかけ易くなるとも言われています。
めんどうでも使用後にはティッシュ等で朱肉をふきとっていただければ永くご使用できると思います。
上記で印艦の手入れや掃除の方法をご説明させていただきましたが、そうは言っても永年染みついた手垢や朱肉の汚れなどは、どんなに掃除をしても新品のように、なかなか綺麗にはならないものですよね。
お恥ずかしい話ですが、私の使用している印艦も手垢だらけです。
また、永い年月を使用して、印面(朱肉の付ける箇所)が磨耗し歪んでしまってワクや文字が綺麗につかない事をお客様から良く聞きます。特に使用頻度の多い印艦は捺す時にも一苦労の様です。何度も捺し直すのもけっこう、しんどい(めんどくさい)ものですよね。・・・
そこで気分をリフレッシュする意味でも、この機会に思い切って新しく印艦をご購入なさってはいかがですか?
これまでご自身の印鑑を大切にご使用された貴方のその素晴らしいお気持ちや想いを新しい印艦にそのままつなげてみてはどうでしょうか?
もちろん、私も真心をこめて彫らせていただきます。
私と一緒に「世界で一つしかない貴方だけの印鑑」を創りませんか?
はじめて印鑑がご入用になった際は、印材・サイズ・書体・納期などご不明な点が色々あると思います。
そういう場合はご注文に関わらず、まずはお気軽にご相談くださいませ。 もちろん、しつこい営業は一切していませんのでご安心ください。
※ 個人情報の観点からお問合せいただいた件は、7日程度経過してもお返事がなかった場合は完了したものと認識しメールは削除しています。
塩屋印房 厚生労働大臣認定(057-14-2)・1級技能士印章店 石川県金沢市大額2丁目224番地2 【営業時間】 9:00〜18:00(日・祝 休業)
【ご注意ください】
ネットでは2級技能士や無資格者が「手彫り、手仕上げ印鑑」と表示して「開運印鑑」を販売されている業者が多いですが、この殆どがPCフォントで構成された流れ作業の印鑑です。
ちなみに「開運体や吉相体」はPCが存在しない時代に1級印章彫刻技能士の諸先輩方が技を競い合うために開発した書体であり、完全手彫りで生きた文字である事が前提条件になります。
あなたの大切な印鑑は伝統的な手彫り技法によって完遂できる国家認定・1級印章彫刻技能士の店をお薦めいたします。